稱佛寺のご紹介


当寺は真宗大谷派(お東)に所属するお寺です。15世紀半ばに本願寺第8代蓮如上人が福井県あわら市の吉崎に御坊を開いた折、当地にあった真言宗の寺院の院主が上人に帰依して真宗に転じ、「稱佛寺」の寺号を授かったと伝えられています。現住職が第26代です。真宗寺院で一番大切な行事は宗祖親鸞聖人の祥月命日(11月28日)に前後して勤められる「報恩講」で、当院では10月の28日から30日にかけてお勤めしています。

お寺インタビュー


ご住職 滋野井 光さん

慌ただしい日常でも

お寺でゆっくり深い呼吸を

 「お寺は敷居が高い」とよく言われますので、そんな風に身構える必要のない場所なのだということをまず感じてもらいたいと思い、本堂や会館を「寺ヨガ」の会場として提供することにしました。その結果、ご近所の人や、お寺の行事では滅多にお顔を見ることのない門徒(檀家)の方も足を運んでおられるので、場所をお貸ししてよかったと思っています。

 「自然」と書けば「しぜん」と読む人がほとんどだと思いますが、仏教では「じねん」と読みまして、私たちの思いやはからいを超えた大いなるはたらきがこの世界にはあるのだということを表します。仏教もヨガも、自然なるはたらきの中に人間の身心を呼び戻す営みだと考えれば、もとから馴染みの深いもの同士と言えるのでしょう。

 「タイパ」(タイムパフォーマンス・費やした時間に対してどれだけの見返りがあるか)という言葉まで生まれて、まことに慌ただしい日常を強いられる現代ですが、お寺の本堂で深くゆっくりと息を吸い込む時間を持って頂ければ、と思っています。

 


担当講師インタビュー


笑顔が周囲に広がり人との繋がり

地域の豊かさを感じるヨガクラス

稱佛寺担当  林 葵

 ここ能美市にてご縁をいただき古典ヨガを伝える活動をしています。『稱佛寺』は村の名前の由来になったとも伝えられている由緒あるお寺。ご住職夫妻のあたたかいお人柄も相まって、地域に根付き、開かれている素晴らしいお寺さんです。

 ヨガクラスへは幅広い年齢層の方々がご参加されています。赤ちゃん連れのお母さんが子育て中のリフレッシュに来られることも。時には県外の方がオンラインで気軽に飛び込んでくださることもあります。年齢や性別、置かれる立場は様々ですが、毎週一緒にマットを並べる中で自然と仲良くなられています。クラスの後は皆さん表情も柔らかく足取り軽く帰って行かれます。自分の笑顔は、きっと周りの大切な人の笑顔に繋がりますよね。そうやって色んな方が集い合い、分かち合えることがテラヨガ稱佛寺の魅力です。

 人との繋がりが、また人を豊かにする。地域を豊かにする。そしてお寺だからこそ、ヨガだからこそ、豊かさがより浸透していくのだと感じます。そんな素敵な場所でヨガを伝えさせて頂けることに心から感謝しています。どうぞご一緒に、地域でヨガしませんか。

▲担当講師の林 葵


テラヨガ の様子